でも、もうどうする事も...出来ない


そう考えたら、ふと思い出す土方さんの言葉



『奪えよ、好いてる女の願いだろ』


そうだ、奪う...

いや、取り戻す。



そしてもう離さない



少しの時しか愛せなくても、幸せにしてやれなくても....



僕がその短い間だけで一生分の愛をあげよう



君を愛そう




この命散らすまで、君とともに生きよう




それからの僕の行動が早かったと思う



近藤さんはまだしも土方さんにも嫌々ながらも頭を下げて、彼女を取り戻す事の許可を得た


意外と土方さんが乗り気だったのはきっと、そういう恋愛とかしかしてこなかっただろう


流石、多摩でクソガキと呼ばれていた土方さんだ



ねえ、もう君がどれだけ嫌がろうと、僕は君を離さない


そして、短い時間の中で君を一生分愛すよ



だから、もう一度あの笑顔を僕に見せて