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『嫌い!!大っ嫌い!!!』

自分の口から出たのは嘘の言葉



嫌いになれるわけない、だって総司が兄を亡くした時の支えだったの

たとえ、総司が兄を殺したんだとしても、何か理由があるはずで、ただ仕方なく、どうしようもなくて...そんな理由だったはずだから...




だから、嫌いなんて嘘なのに...



”なあ??総司は俺を殺したんだ

憎んで、恨んで、その怒りで総司をお前の手で殺してくれよ慶”



そんな私の作り出した兄の幻影が私の頭の中でそんな言葉を繰り返し言い続ける



きっと、何処か私の心で総司の許せない所が、憎い所があるからそんな声が聞こえてしまうんだ



『好きだ、愛してるよ慶...』



総司、そう想うのなら、言ったのなら私を離さないでよ..突き放さないでよ。



サヨナラ、なんて告げないでどうにかして繋ぎとめてよ、強く抱きしめてよ。




じゃないと私...、貴方と一緒にいられない