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これが事実、僕が嘘をつき続けた理由だよ慶。

心の中でこうなってしまった経緯を思い出した僕はクスッと自分に対して笑う



だって、僕は約束を破ろうとしてるから

結局、沖田総司という人間はこういう人間なのかもしれない





僕に押し倒されて、涙を流す彼女に目をやれば何処か艶っぽくてくらくらする



「.....慶。」



名を呼べばそれだけでビクッと体を震わせて、僕を強く睨む彼女



慶の瞳を今、独占しているのは僕だ


僕という残酷で最低で、人殺しを忘れないで慶...


「嫌いっ!総司なんて大嫌いっ!!!」



うん、それでもいい


それで、いいよ。


でもね、僕は


「好きだ、愛してるよ慶...」


そっとそう言いながら髪を撫でてやればその瞳を大きく開いて戸惑いの色を見せる


「.......うそ、言わないで」



「嘘じゃない」



「....冗談やめてよ。」



「ごめんだけど、この気持ちは本当だ

これから先も君だけしか想えない」