「総司いぃぃぃ!!!!
俺を、俺ごと殺せェェェっ!!!!!」
「は...??
なに言って...」
「いいから!
早くっ、しろっ!!!」
何がいいんだよ清史郎。
別にお前ごと刺さなくてもそいつなら僕が殺せるよ
だから、早くその刀身を抜けよ、抜いたら、手当てしなきゃ、だろ
だけど、そう言いたいのに言葉が口から出てこない
まさか、仲間が死ぬとこを目にするなんて思っていなかっただからだろうか
それとも、清史郎がそんな事を言うなんて思ってなかったからかな。
「出来ない!!!
出来るわけ...っっ、」
清史郎、お前には守らなきゃいけないものがあるじゃないか
妹を江戸で待たせてるんだろう?
だったら、だったら.....
そう思った、心の中で僕はそう思ったけど、清史郎はそんな俺を見て微笑んだんだ
清史郎が笑うとこなんて何回も見た
けど、微笑んだとこなんて、初めてで。
ああ、こいつは死ぬんだ、そう思った

