ぼーとしていた理由を聞いたのだろう、総司の言うことは事実で、コクンとうなづくと、ニコォと黒い笑みを浮かべて二人がいるであろう方向に目をやる
「大丈夫だよ、あの人たちは後で僕がしめとくからさぁ。」
ああ、永倉さん原田さん...どうか無事で
彼の笑っているつもりの笑っていない目は確実に何かをしてしまう、恐ろしい事の前兆だ
こんな一つの一つの彼の行動でさえ、よく理解してしまう私がいて、少しまた好きが積もる
「それより、洗濯物僕も手伝うよ」
ヒョイと一つ私の手から洗濯物を取り上げる総司
「だ、ダメです!
これは私の仕事ですから!!!」
洗濯物を取り返そうとするが、背丈の高い総司にかなうはずもなく、取り返すことは出来ない
「手伝いたいの、いいでしょ?
あ、それよりこれ土方さんのじゃん〜。」
何やらいい悪戯を思いついたのかフッ、と笑って土方様の着物を片手に骨格を上げた
「あの、でも...」
「だから、いいの。
僕がしたいんだからさ...なんだか夫婦みたいだし。」
「...ふう、ふ。」

