多分、私は出会った時から彼に惹かれてた


貴方が清光様だったらいいのに、って何度も思った



笑って私を迎え入れてくれて、いつだって私を守ってくれて...



あなたの全てが好き


弱さも、強さも、優しさも、全て好きよ




それは私だけじゃないって思ってもいい?



「嬉し..、」



ポツリと呟いた言葉には、嬉しさだけが詰まっていて、その言葉だけで幸せな気分で舞い上がっていきそうだった












なのに、幸せは脆い、儚い




『嫌いっ!総司なんて大嫌いっ!!!』



なんで、こんな気持ちになるの?

対照的な言葉が口から出てくるの?


ねぇ、総司...なんで?




『こちら側に着なさい


慶さん━━━━。』




全て全てが狂い始める、悪夢の晩。



その夜はもう私を背中から黒く染めていた