「こ、近藤様、私なら大丈夫です!
あ、早くしないと明里さんがっ!!!」


「あ、ああ、そうだな!」


明らか様に挙動不審にあたふたしながら近藤様の気をそらしたのだが、なかなか火照る顔の熱が引くことはない



それもこれも全て総司を思うと、そうなってしまうのだ



ここ最近、彼を目でおってしまっていた



心配で、ときたまキュゥーと胸が締め付けられるように痛くなって、だけど彼に笑顔を向けてもらえると凄いホワホワしたなんとも言えない楽天的な気持ちになってしまう



山南様がなくなってすぐだというのに、こんな気持ち不謹慎だ



そう思っていても、止められないのだ



「...このままじゃ、身が持たない。」



その場にうずくまり、顔を伏せるが、やはり気持ちはどこにも消えてはいかず、逆に膨らむばかり。




釣り合うはずはないのに、思ってしまう




兄さん、私はどうしたらいいのでしょう



そんな心のつぶやきに答えてくれる人など、いない