陽ちゃんは龍牙の事件も、

うちが希羅から逃げてきた事も、

すべて知っているからきっと心配してくれてるんだと思う。


陽介「あいつらが転入させてくれって来た時にはほんと驚いた。でも、もう大丈夫らしいな。」

玲「うん、風雅のおかげでもある。」

風雅に出会わなければこうはなっていなかっただろう。

陽介「そうか、良かったな。やっぱあいつらと笑ってるお前が1番だよ。」

笑ってる自分か………。

玲「ありがとう、陽ちゃん。じゃあうちみんな待ってるから帰る。」

陽介「あぁ、じゃあな。」

玲「バイバイ。」

うちはまた急いでみんなの待つ教室に向かった。

だから知らなかった陽ちゃんが呟いていた事を。


陽介「あいつらなら、お前をほんとの笑顔にできるさ。」