「え~?いいじゃん!あたしなんも言えてないし!やっぱ行ったほうがいいと思うしさ!」
伸治は不機嫌なオーラを漂わせて反論してきたので、すかさず私も反論し返した。
「ね?いいでしょ?ていうか、あたしが行きたいっていうのもあるし」
私の熱意のこもった説得に、伸治は「はぁ」と息をつくと、私の顔を見て、優しく笑った。
「わかったよ。そんなに行きたいんだったら、そうするか」
やったーー!!
私は一気にテンションが上がった。
「じゃ、今からでも行くか?」
「え!?行けるの?」
「まぁ、なんとかなるだろ!早く準備しろよ?」
「あ、うん!」
まさかこんなすぐに行くことになるとは……。
でも、伸治の気が変わらないうちに行かないとね!

