「うん!」




なっちゃんたちは席の方に戻っていった。




「なんか、うれしいよな。こんなにたくさんの人にお祝いしてもらってさ」




「そうだね!すごいことだよね……」




伸治の言葉で、今さらながらそんな大事なことに気づいた。




「みんなのためにも、絶対に幸せになろうな!」




「うんっ!あっ、そうだ!」




私はあることを思い出し、一枚の紙を取り出した。




「ん?どうかしたか?」




伸治は不思議そうに私を見ている。




「えっとね、前にもらった、小学校の入学祝の券、使おうと思って……」




私は伸治に券を差し出した。




「フッ。そうだな。じゃ、約束どおり、結婚だな!てか、もうほとんどしちゃってるけど」