…お母さん?
もしかして、翔也先輩のお母さんって……。
するとその時、言いたいことを全て言い終わったのか、翔也先輩が立ち上がってこちらを振り返った。
やばっ!かくれなきゃ……
「…なつみちゃん?」
さすがに時間がなくて、どこにも隠れられなかった。
「……すいません。つけて来ちゃいました」
翔也先輩は私を見て驚いていたけど、
「…そっか」
とつぶやくと、優しい顔になった。
なんて言えばいいのかわからなくて、しばらく沈黙が続いた。
「…ははっ。そんな顔しないでよ」
先にその沈黙を破ったのは、翔也先輩だった。

