~愛実side~




あれから一ヶ月。




伸治とはなんだかんだ言って、あまり変わらずに過ごせた。




まあ、ちょっとキスの回数が増えたけど。




そして、今日はなっちゃんたちの結婚式!




私と伸治はもらった招待状を手に、会場に向かった。




「うわ~すごい!」




会場は華やかで、大勢の人で溢れかえっていた。




広い会場に目を奪われていると。




「山本愛実様、古川伸治様。お待ちしておりました。こちらへどうぞ」




目の前に、スーツを着た男性が立っていた。




そして、そのままスタスタと歩いていくので、私達も慌てて後を追った。




「山本様は、こちらでございます」




その男性は、ある部屋の前に来ると止まり、コンコンとノックをした。