すると、すぐにギュッと抱きしめられた。
「……嘘だよ。いっつもかわいい。手、出したくなるくらいな」
私はドキドキしてしまっていた。
伸治の体温や、体の大きさが伝わってくる。
こうやって抱きしめられていると、なんだか安心してきた。
不思議。ただ抱きしめられているだけなのに。
こんなに心が安らぐなんて。
「……別に。怖くないよ?いきなりされるとびっくりするけど」
私は本心を言った。
「だから、抑えなくても、いいよ?」
伸治は黙って私を離した。
「そんなこと言われたら、もう抑えらんねぇけど?」
そう言った伸治の顔には、いじわるな笑みが広がっていた。
その表情を見た瞬間、私は悟った。

