通話してから何日か経った頃
私は少しずつ悠くんの恋愛事情を
聞くようになった。

「好きな人はいるのー?」

「え?俺はいないよ?」

いないのかっ、まあそうだよね!
でも絶対モテるんだろうな

「かなみちゃんこそ好きな人いる?」

「へぇ?私?…うん、いるよ」

うわあああああ!!!!
いっちゃった!どうしよ!いるって
言っちゃったよ。

叫び、悶えたい気持ちを押し殺して
ベッドに飛び込んだ

「へぇ~、好きな人いるんだ」

悠くんは何にも気づいていなさそうだった
はぁ。と小さく溜め息をついた