「あ?文句あっか?」

「いやいや!文句ありまくりですよ!

あの、最初から手順よくなんで、えっ

と、こ、小湊君…がここにいるのか

わたしにも分かるように説明して下さ

いッ!」

「はぁ…。めんどくさいやつ。」

あなたに言われたくないです。

「まぁしゃーないな。暴露てしまった

もんは仕方ねぇ。ちゃんとお前にわか

るように説明してやんよ。」

うぅ…。ちょっと上から目線な所が気に

なるけど、この際そんなのどうだって

いいや‼

「…はい。お願いします。」

「まあ極端な話、簡単に言えばこの学院

の理事長が俺のばあちゃん。まぁだか

らって女子校に入ってきた訳じゃねー

んだけど…。」

「本当の理由があるんですか?」

「あぁ。……あのさぁ俺、一応モデル

やってんだ。まだ新米だけど。」

「…えッ⁈も、も、も、モデル⁈

モデルって…あの、服いっぱいきて

写真とって雑誌にのるモデル?!」

「あ、あぁ。そうだよ。

んで、普通の高校に行ったらそのうち

モデルって事がばれて女子にギャーギ

ャー言われるのめんどくせーから、女

装してモデルの俺がばれねぇこの女子校

に入学してきたってわけ。」

まぁたしかにこんなにかっこいい人が

モデルじゃなくてもただでさえ絶対もて

るのにモデルなんてばれたら………

あー考えただけでも恐ろしッ‼

「でもよく、理事長とか親とか許して

くれましたよね。」

「その事なら余裕だった。

だってばあちゃん俺に甘いし。

親にはまだ言ってねぇ。ってか言うつ

もりねぇし。ばあちゃんにも黙っとい

てって言ったから。」

お、恐るべし行動力…。参りました。