「あ、あれ?こっちって教室だっけ??」
「あははー。違うねー」
「だ、だよね!?」
だって、校舎違うし。そもそも渡り廊下渡ったし。気づかないのかー。
「あーー!ここって何処!?」
「教室は何処!?」
「私はだれ!?
じゃなくて、、あーーーー!!」
あーあ。なんかパニック起こしてるよ。
自分でつっこんでるし。
カツカツカツ…
そんな時、誰かの足音がした。
カツカツカツ…
あー。なんかヤバイような気がする。
こっちに向かって来てるのは気のせいだと思いたい。
「ねー。やっぱ戻ろう…「あーーーー!」
教室に戻ろう。って言おうとしたのに転校生ちゃんの叫び声によってかき消された。
自己紹介の時のあのおとなしい感じはどこへ行ったのやら。
相当でかい叫び声。
本校舎の方にも聞こえてんじゃねー?
そんなこと思ってる間にも足音は止まらない。
カツカツカツ…
足音は、確実にこちらに近づいてきている。
転校生ちゃんを置いて教室に戻ろうとも思ったけど、さすがにそれはヒドイかなー。と思ってやめた。
あー。わたし優しー。
カツカツカツ。
足音がわたしたちの後ろでピタリと止まった。
ちなみにまだ転校生ちゃんは叫んでる。
明日声が枯れたらどーすんだろ。
ちょっとだけ転校生ちゃんの心配をしてたら、後ろから声がかかった。
「おい。誰だ。」
誰だ。って言われてもねー。ここの生徒ですけど?っ言いたくなる。
でもそんなことは言わない。
「あ。す、すみません。うるさいですよね。すぐ戻ります。」
わたしは後ろを振り返りながら、答えになってない答えを男子生徒に向かって放った。
ちょっと肩をビクつかせて、強張った感じで。
必死に平静を装った風に。

