「あぁぁぁーーーー!!
ど、ど、ど、どーしましょう!
チャイム鳴っちゃいましたぁーーー!!」
「あー。もーいいや。サボろ」
しょーがない。サボることになったのはわたしのせいじゃないし。
それにここはいわゆるバカ高だから1回や2回くらいサボったところで大して注意もされない。
でも転校生ちゃんはサボること抵抗があるようで、
「えぇ!?さぼっちゃうんですか!?」
なんて、言っててうるさい。
おどおどキャラが崩壊した転校生ちゃんはうるさいキャラへと変貌していた。
「うん。だってチャイム鳴っちゃったじゃーん」
「い、今からでも間に合いますっ!」
「んじゃー行ってらっしゃーい」
「まいかちゃんも行くんです!!」
「えー、いいよもー」
「一緒に行きましょ!!」
そう言ってわたしの手を取りスタスタ歩き出した転校生ちゃん。
でも、
「ねーねー。そっち教室じゃーないんだけど」
「ええ!?じゃ、じゃあこっちですか!?」
「えー、そっちも違うってー」
ほんとはそっちであってるけど。
「!?じゃあこっち?!」
そう言って歩き出したのは、特別校舎のほう。
そっちの校舎には理科室やら美術室がある。
教室にはたどりつかなそうだから、
引っ張られるがままに転校生ちゃんについて行くことにした。
「ねー、なんでさっきからそんなテンパってんのー?」
転校生ちゃんの言う事言う事、いちいちビックリマークついてるって。
「だって!!早く教室に戻らないとダメじゃないですか!!!」
「あー。敬語やめてって言ったじゃん」
「あっ!そうでしたっ!すみません!」
「だから、やめてってばー」
「あっ!ごめん!!」
「そーそー。それでよし」
人から敬語を使われるのってどうも好きになれない。
…あの子の影響かなー
なんて思って、小さく苦笑いを浮かべた。
でもそんな苦笑いもすぐにやめるといつものヘラヘラとした笑顔を顔に貼り付ける。
「今度敬語使ったら罰金ねー」
冗談抜きでそんなこと言ったら、ええ!?なんて言いながらも、どこか楽しそうに転校生ちゃんは笑った。

