伊藤は、あの日からパシリを続けていて。


私たちのパシリと主人という関係は何ひとつ、変わってない。



だけど、あの日からただひとつだけ変わったことがあって―…



…それは


私がパシリの伊藤を好きになってしまったこと。



何事にも一生懸命で、無邪気な笑顔の伊藤に私はいつの間にか惚れてしまっていた。



だから、パシリという形で伊藤が離れていかないように縛ってる私。


ずるいかもしれないけど、一緒にいたいからこうするしかないんだよ。




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