異世界にて、王太子殿下にプロポーズされました。




あたしは、姉と自分の待遇の違いを思い返しながら、実感を込めて語った。


あたしだって最初から諦めてた訳じゃないし、全ての努力を放棄はしていない。


例えば、絵画。


姉は何もしなくても上手に描いたけど、あたしは絵を描くのは好きだったから。姉が一枚を仕上げる間に何百枚もスケッチをして。


やがて、あたしの絵が町内会の展覧会で金賞を取った。次点の銀賞が姉の作品で。


努力を惜しまなければ、何とかなる事もある……って実感をしたんだ。


あたしはその話をティオンに聞かせた。


彼は大きくため息を着きながら、呆れた様に言う。


『絵と政治は違うよ。努力したから必ず結果に結びつく、そんな単純なものじゃないんだ』


「別に、それでもいいじゃない」


無知ゆえでごめんなさい。あたし、めちゃくちゃ無責任な事を言います。

でも……。

やっぱり、ティオンには少しでも笑っていて欲しい。そう思うからあえて言います。

「1人でどうにかしようとするからでしょう。1人より2人の方がきっと上手くいくよ」