踊る文字にこころを込めて
待つことを覚えたのはいつからだろう

増えていく会話に埋めていたのは
四角の中の余白だけじゃなかった

イルカのネックレス 片割れのハート
やさしくゆれては私の名前が輝いた

どれほどの想いを呑み込んだとしても
会えない日には決まって愛しさが溢れた


ねぇ、君は
見えない光に乗って会いにきた


拙い言葉で愛を紡ぐ
世界中が笑うようなふたりでいい

弱さもすべて曝け出して
リアルよりもリアルな場所で出逢う


そして、私は
引き返せないほどの恋をした






/ムラ子様『チャットで始まる恋』提供