テレビを見ていると
昨日見た写真が気になった。
「ねぇ、あの写真って…?」
「あぁ、あれは私の家族の写真です。」
そう言うと彼女は棚から
一冊の大きなアルバムを出した。
「これが私の家族です。
父と母は私が5歳の頃に離婚しました。
私は父に引き取られ、
母には18年あっていません。
私には兄がいました。
でも、どうしても
声が思い出せないんです。
兄は今、どこで何をしているのか
わかりません。」
「そうだったんだ…」
このアルバムに写ってるのは確かに
俺とななで、でも信じられなかった。
信じたくなかった。
彼女を愛していたから。

