……なるほど、話が違う。 まさか、付き人を探していたとは予想外。 意味わかんない。 「あの、話が違います」 「違わないわ。デビューさせないとは言ってない」 「付き人をやるために来たんじゃありません」 「そう。他のオーディションは受かったの?」 「……昨日の今日で、まだ連絡がありません」 「今決めれば、道が開けるわ」 チラ、と時計を見た水原アヤは言った。 「1分だけ時間をあげましょう」