セカンドデビュー【完】

客も、もう誰も前座だとは思っていないだろう。

曲が終わると、大歓声と拍手が沸き起こった。




……信じられない。



花火とともに現れた司会のタモさんが、ハケようとした倖太を呼びとめた。