「何よ……」
私は入道雲を見つめて
ひまわり畑に背を向けた。
「終平、ほらっ……わ…私…幸せだよ…っ!」
涙が溢れ、風で帽子がフワッと舞った。
それでも笑ってるから……。
私は両手いっぱい広げて、空に手を振った。
「私…いまでも待ってるから……終平ーーっ!」
私がそう言ってニッコリ笑うと、
風がまたフワッと吹いて、
誰かが私を抱き締めた気がした。
でも、私が振り返っても
そこには誰もいなかった。
あぁ…そっか。
会いに来てくれたんだね、終平。
ありがとう終平…
私も貴方を一番愛してた…。
いまでも待ってるから…終平の事を……
このひまわり畑の下で………。


