すると………
中から薄汚れた手紙が出てきた。
僕は唾を飲んだ。
そして、中を少しだけ開こうか…
それとも開かないべきか……と迷った。
でも、僕はもう18年の月日を得てしまった。
兄さんの過去から逃げていた自分を今絶ち切り
たいとこの箱を見た時に思ってしまったんだ。
「……よ……………よーし…」
僕はそっと手紙を開いた。
すると………………
『拝啓、鈴奈さん』
初めにそう書いてあった。
これは………どういう事だ?
僕はもう一度箱の中を見た。
すると、そこにもう1枚、別の手紙があった。
僕はその中身を開き、中身を読んで
見てもたってもいられなくなった。
思わず終平兄さんの部屋を出て、
母さんの所へと戻っていった。
すると、母さんはポカンとして
僕の方を見ていた。
「どうしたの?勇誠?そんなに慌てて…」
母さんは驚いた様に言った。
でも僕にはそんな風に慌てないと
いられない理由ができてしまったんだ。
「母さんっ!鈴奈さんの電話番号、教えてっ!」
僕の事、兄さんは知っていてくれたんだ……。


