熱い……体が溶けそう………。
そう、きっとこの感じ……。
どこかに吸い込まれような感覚と
ふわふわと舞う様な変な気分。
目を開けたらきっと…………
「す……………」
私が求めた平和な世界は無くなる………
「……なさん……………」
そして、私の隣で優しく笑う貴方が……
「鈴奈さんっ……!」
私の名を何度も呼ぶ…………。
私は目をゆっくり開いて、私の顔の上で涙を
流して微笑む愛しい人の頬に手を伸ばした。
「戻ってきたのね…終平…。」
私は微笑んだ。
そして、何でか私の頬から涙が溢れた。
終平の手元を見てしまったんだ……私は………。
そして、初めて出会あったひまわり畑。
優しい人が手にする行方の知れない片道切符。
私の気持ちは一方通行の片道切符。
私は起き上がって、私と終平の服を
入れていた鞄の中を見た。
「無い……終平の服………」
私は終平の方を向いた。


