終平……今なら帰れるよ……
だけど…………
「終平…今まで辛くなかった?」
だって…見知らぬ土地に
幼い終平(蛍くん)が1人で…
「鈴奈さんが思ってるより辛くなんてなかったですよ!皆、凄く良い人ばかりで…。それにこれからは鈴奈さんも一緒だから大丈夫ですよ。」
私は優しい笑顔を向ける
終平の瞳に又も、取り込まれてしまった。
「悔しいっ…///」
私は思わずぎゅっと終平を抱き締めた。
「えっ…///鈴奈さん//?」
終平は驚いたように真っ赤な顔をしていた。
でも、本当に悔しいよ…
何でかって?
私が不覚にも終平(蛍くん)を
完全に好きになってしまったから…///
「終平…私を守ってくれる?」
「もっ……勿論です!」
私達は2人で指切りげんまんをして約束した。