「千代さん………」 「鈴…無事だといいんだけれど…」 千代さんは少し心配そうに遠くの方を向いた。 あぁ…皆、意地悪だ。 私はいつも何も知らない。 あの人だって何も言わずに出ていった。 「終平と鈴奈さん、どこに行ったの…」 私は空を見上げて じっと彼らの帰りを待っていた。 どうか…どうか無事で帰ってきますように……