そして、何とか誰にも見つかることなく、
私達は家にたどり着くことができた。
何で見つかったらダメかって……?
そりゃもちろん!
私達の服装に問題ありだからね。
戦争時代の格好なんて………
ここの人が見たらどう思うか……。
「終平っ!とにかく着替えて!」
私はお父さんのタンスの中から若い頃に
履いていたといっていたジーパンと
ティーシャツを出して終平に渡した。
私は自分の部屋に行って、ティーシャツとスカ
ートに着替えて、鞄の中に着ていた服をいれた。
そして、終平の着ていた服も
私が預かって鞄にたたんで入れた。
私は終平をテーブルの椅子に座らせて
時計とカレンダーに目をやった。
「………7月10日の8時半。」
確か今日はテストだったから、
午後の1時には学校が終わる……。
………って事は12時位に病院に行けば、
爆発も火事も回避できるんじゃ………
「行かなきゃ…………あの場所に……」
蛍くんを助ける方法はこれしかない!
「あの……鈴奈さん…」
終平が急に私に声をかけてきた。
私は驚いて、終平の方を向いた。


