何とも言えない様なふわふわと浮かんでいる
感覚に私はパッと目が覚めた。
そして、目を開いた時に
私が見た世界を目に焼き付けた。
「私の能力だったんだ…」
私が目を冷まして、回りを見渡すとそこには
さっきまで見ていた川より一回り
大きくなった川が流れていた。
でも、まさかタイムスリップしてしまうなんて…
「うぅっ……」
隣で頭を抱えて起き上がった終平が
目を見開いた。
「鈴奈さん…………ここって…………」
「終平…ここが私の住んでた世界。」
貴方の知らない平和な未来だよ………。
「鈴奈さん……。鈴は……?」
「きっと生きているわ…この世界のどこかで。」
終平…もしもね、もしも私が貴方の探している
『鈴ちゃん』だったらどうする?
川がサァーっと流れて
暑い夏を少し涼しくしてくれる。
だけど私のモヤモヤした
気持ちは黙々と増えていく。
すると…
『鈴奈ちゃん、蛍が今日退院するの…。』
と言う声が近くで聞こえてきた。


