あの日の事は忘れたことがない。
だけどね、やっぱり私…………
「終平………火を着けて………」
「えっ………?」
確かめないといけない。
これから起こること全て。
「川の近くに行こう!そこで火を着けて!」
「はっ…はい!」
終平は川の近くに落ちていた木くずを集めて、
火をつけた。
そして、私は終平の手を握りしめて
大きくなっていく炎に近づいていく。
「あっ…あの……鈴奈さんっ……」
終平が少し、驚いたように私を止めようとした。
でも、大丈夫だよ…
「終平…私の事、離さないで!」
私は大きくなった炎の目の前まで寄って、
終平に言った。
終平は小さく頷いて、私の事を抱き締めた。
その瞬間、炎が私達を包み込んだ………。
そう………火だ………炎だ…………。
怖い……炎を浴びると私………。


