~私がそう思うようになったのは、少し前に
2人でお話をしていた事がきっかけだった~
『鈴ちゃん…?どうしたの?』
隣できゃっきゃっとはしゃぐ鈴ちゃんを
見て私はニッコリと微笑んだ。
すると、鈴ちゃんは
『えへへっ…』
と笑って、終平に貰った鈴を
ぐるぐると回して見つめていた。
ーーーリーン……
優しい音が夏風に運ばれてよく耳に残った。
私は鈴ちゃんの頭を優しく撫でて笑った。
『その鈴、良いね。』
私がそう言うと鈴ちゃんは鈴を自分の背中の
後ろに隠して困ったような顔をした。
『この鈴は兄ちゃんから貰った物だからあげないよ!』
私はそう言う鈴ちゃんを見てクスッと笑った。
『鈴ちゃんっ!私もね、鈴持ってたの。
鈴ちゃん位の小さな男の子にあげたの。その
鈴にそっくりでね、思わず見とれちゃったな。』
私はニッコリと笑って鈴ちゃんを見た。
ーーーリーン…
綺麗に音を鳴らす鈴。
私のはボロボロで古くて良い音は出なかった…。
私が中学生に進級したときに教えられた真実。


