「鈴ーーっ!」
終平が鈴ちゃんに手を伸ばした。
だけど…………
鈴ちゃんはフッ…と一息吐いたように消えた。
「す…ず………」
終平が火の中で鈴ちゃんを探そうとしたけれど
私はさすがにこのままではいけないと思って、
終平の手を引いて、外へ出た。
私は鈴ちゃんのその小さな家に
何度も何度も……
近くの川から水を汲んで、火を消した。
少し焦げ臭い臭いが周辺に残った。
「終平………」
「はい……?」
「鈴ちゃんのお母さんは……?」
私は思わず気になって、尋ねてしまった。
本当は尋ねてはいけない事
だったのかもしれない。
だけど、気になってしまったんだ……
どうしても、鈴ちゃんを他人だと思えないから…
「鈴の母さんなら今は手直し屋をしていてそっちで働いています。隣村なのですぐに戻って来られますよ。」
私はそれを聞いてホッとした。
私と鈴ちゃんはリンクすることが多すぎる。
だから、少し怖くなる。


