私と終平は玄関から中に戻っていった。
ところがっ!!
「終平兄ーちゃんっ…」
隣のお家から聞こえた声に思わず私と終平は
家を飛び出して黒い煙の立つ家をみた。
終平は小さく頷いて、口元を押さえて
鈴ちゃんの家のドアを開けた。
すると…………っ!
床に座り込み、火に囲まれて、
動けなくなった鈴ちゃんがいた。
鈴ちゃんは私と終平を見ると泣きながら、
「終平ー兄ちゃんっ…」
と私達に手を伸ばそうと必死にもがいていた。
その時、鈴ちゃんの手に持つ綺麗な鈴の音が
ーーーリーン…
と鳴り響いた。
そしてそれと共に、
炎がボゥッ…と一気に燃え上がった。


