又、私はあの場所へやって来てしまったんだ…。
いつまでたってもこりずに、
ただ求めるのは蛍くんにあげた古い鈴の音色。
結局私は又、見つけ出すことが出来ず、
ひまわり畑に紛れ込んで沈む夕日に向かって
手を振った。
私はここにいるよって言ってるみたいに……
「あーーっ!何してるの、私……」
悔しいぐらい…泣きたいぐらい…
沢山の人の死を見たっていうのに、全く
平気になってしまった自分に恐怖を覚えた。
やっぱり私…気でも狂ったのかもしれない。
それでも私には貴方しかいないんだよ…。
「終平……」
貴方しか私には頼れる人がいないんだよ…
私は1人、ひまわり畑に座り込んで泣いた。