「何故ですかっ!蛍くんは…っ!」
私は終平のその言葉に
又、立ち止まって、振り返った。
そして、終平の両腕を掴んで終平の目を見た。
「人の心配する前に自分の心配しなさい!お腹空いててぶっ倒れたら私、許さないんだから!」
私は終平に背を向けてひまわり畑の間を
歩いていく。
終平はクスッと笑って、
「鈴奈さんは本当に優しい人ですね。」
と言って私の隣に並んだ。
それは違うよ、終平…。
私が優しいんじゃないの。
これは終平から貰った優しさなんだよ。
だから……
「終平、そういう時は《ありがとう》って言うのよ。人を笑顔にする素敵な魔法の言葉。ほらっ…」
これが正解なんだ…。
「鈴奈さん、ありがとう。」
ほら、終平が優しい瞳をしてる。
その言葉1つが大切なんだ。
「輝いてる瞳。それが終平なんだよ。」
だから、私の前でもっともっと………
優しく笑っていてね。


