私は優しく鈴ちゃんの頭を撫でた。
鈴ちゃんは少し、不思議そうな顔をして、
私の方を向いていた。
すると………
「あっ鈴奈さん、おはようございます!
それに鈴もおはよう。昨夜はよく眠れたか?」
とドアの向こうから終平が
私達の元へやって来た。
「終平兄ちゃん、鈴ね、元気だよっ!ほらっ!」
鈴ちゃんは両手を広げて
くるくるっと回って微笑んだ。
「はいはい。鈴、鈴奈さん困ってるだろ?
家戻ってちゃんとご飯食べてきてからおいで。」
終平はクスッと笑って鈴ちゃんに手を振った。
あれ……?
何で鈴ちゃんを帰らせるの?
「あれ?鈴奈お姉ちゃん、知らないの?」
鈴ちゃんはニッコリ笑いながら
終平の方を向いた。
終平は少し困った顔をして笑った。
「これから学校なので。」
あっ…そっか。
終平、学校に行くから
鈴ちゃんに家に帰れって言ったんだ。
「さよなら、鈴ちゃん。」
「うんっ!さよなら、姉ちゃん兄ちゃんっ!」
鈴ちゃんは一礼をしてここを出ていった。


