「ありがとう…通夏さん。」
終平はニッコリ笑って私の方を向いた。
そして、終平と私は隣の家へいった。
ドアをコンコンとノックすると、
中から、小さな女の子が出てきた。
「しゅっ…終平兄ーちゃんっ!」
女の子は私の足にぎゅっと抱き付いた。
すると、終平はクスッと笑って、
その小さな女の子の前でしゃがんだ。
「こらこら、鈴、兄ーちゃんはここだよ?」
終平が優しく微笑むと、女の子は私を見て
少し驚いた顔をして、終平に飛び付いた。
「終平兄ーちゃん。」
「よしよし。鈴、兄ーちゃんな、
良いもん見つけたから持ってきたんだ。」
「えっ?良いもの?」
鈴と呼ばれた小さな女の子はニッコリ笑って
期待に胸を膨らましていた。
終平は鞄につけていた、綺麗な鈴を外して、
彼女に手渡した。
「わぁ!鈴だ!ありがとう。終平兄ーちゃん。」
鈴ちゃんはニッコリ笑って終平の方を向いた。
終平は鈴ちゃんの頭を優しく撫でて笑った。


