朝の病院はとても静かで
今はただ泣き声が聞こえるだけだった。

おばぁちゃんは早朝に亡くなったから
その日の夕方に御通夜があるらしい。
その為にもう病院を出て行かなくてはならない。
うちは思い出した。

家に帰りたい・・・

おばぁちゃんはよくそう言っていた。
「おばぁちゃん家に帰りたいって言ってたじゃん」
「そーだな。家に一端帰ろうか。」

ごめんね。起きてる時に家に
帰らせてあげれなくて。
帰りたかったよね。
ごめんね。