呼吸器をはめてから丸一日経った日の今日は
れいねぇちゃんもみくちゃんも
やすかちゃんもおねぇちゃんもうちも
おかぁさんもおとぉさんもみんなで
おばぁちゃんの病院に居た。
いつもならずっと病室にいるけど今日はなんか
病室に居ると涙が出てきそうだったから
やすかちゃんと一緒に待合室に行った。
ちょっと経ったらおねぇちゃん達も
同じ事を思ったらしく同じ待合室に来た。
待合室では無意識に沈黙が続いていた。
話をしようとうちとやすかちゃんは
試みるがどうしても話が続かない。
ただ時計の‘チッチッ’という音と
呼吸の音ｹﾞｰﾑを音だけが聞こえていた。
