「この野郎‥。
なぁ、お前はオレのパシリだよな?」

完全に顔笑ってやがるし。

そんな口聞いて良いと思ってんのか?

「え゛?
まだ、パシリだったんだっけ?」

「ずっとパシリだから。
‥空き時間、オレに付き合えよ?」

どうせ、桜汰は佐伯といるんだろーし。

お化け屋敷とか行きたいじゃん。

「は?
蒼といたら、女の子達に殺されるわ。」

「大丈夫、女装しっぱなしだから。
葵だってお化け屋敷とか行きたくね?」

忙しいだけとか、つまんないし。

バレなきゃ全然問題ないだろ。

佐伯とは無理だぜ、と追い打ちをかける。

「‥リンゴ飴買ってくれるなら、一緒に回ってやってもいいよ。」

「OK、じゃあ約束な。」

小指を出す。

「子供かよ。」

といいながら、葵も小指を絡めた。

「「指切りげんまん、嘘着いたら針千本飲ーます、指きった。」」

「蒼、葵!
早く行かなきゃ怒られるよ!」

「置いてくぞ!」

向こうで桜汰と佐伯が呼んでいた。

これから、劇の補助だ。