翠の部屋に入り、オレは一人考え事をしていた。


‥葵が悪いわけじゃない。

でも、葵を見るとソワソワ?する。

なんか、落ち着かない。

こんなんじゃ駄目な事はわかってる。

今は葵ん家にお世話になってんだし、気まずくはなりたくない。


葵の事どう思ってるのか、考えたってしょうがない。

アイツは、幼なじみだ。

嫌いだなんて言ったけど、本当はそんな事思ってない。

ただ、自分でもどう思ってるのかわからなかった。

今までもよく言われる事だったし、今更イライラする必要もない。


考えれば考えるほど、わからなくなる。

本当に、幼なじみとしか思ってないのか?

あー、わかんねぇ!

とりあえず、気分変えよ。

オレは、音楽プレーヤーで音楽を聴きながらベッドに横になった。



ん、寝ちまったのか?

時計を見ると、あれから30分が経過していた。

スースー

は?

隣りを見るとベッドの端に頭を乗っけて、葵が寝ていた。

下に降りる時に声をかけに来たけど、一緒に寝ちゃったって感じか。

「葵、起きろ。
ご飯食べてねーだろ。」

「んー、蒼?
‥もう、怒ってない?」

オレの事、心配してくれてたんだな。

ごめん。

お前は、悪くないのに。


優しく頭を撫でた。

「ごめんな、怒ってないから。」

「そっか、じゃあご飯食べに行こ?」

ニコッと、葵が笑った。

「おう、行くか。
今日のご飯何かな?」

「んー、なんだろうね。」