アイツ、オレが教室じゃ手出せないの知ってて、挑発しやがったな。

後で、覚えてろよ‥。



学校が終わり、4人で弓道場に向かった。

なんか、弓道場の前、騒がしいな。

そっか、今日から部見学か。

キャーキャーうるさいってことは、オレと桜汰目当てか?

今年もそんな季節か。


「あぁ、言い忘れてたんだけど。
蒼と桜汰は今日から仮入部期間終わるまで、部活来ないでね?
一年は、5時で終わりだから、そのあとは来てもいいけど。」

は?

ここまで来てから、それ言うか?

「葵。
もっと早くそれ言えよ。
桜汰、どーする?」

「部長命令なら逆らわないよ。
部室にでも隠れてようか?」

「そーだな。
どっか行って、戻って来んのめんどいし。
とりあえず、行こうぜ。」

部室は、弓道場の外に小さめのプレハブ小屋が建っている。

なぜか、学年ごとで2棟建っている。

真ん中をカーテンで仕切っているから、

男女一緒でも気にしないけど。

つーか、男としてはラッキーって思ってたり?

まぁ、コイツらも気にしてないみたいだし。

最初の頃は、オレらも気遣ってたけどな。