寒い。

なんで、オレ床に寝てんの?

携帯を見ると、午前3時。

とりあえず、ベッドに入ろう。

と思って近づくと、葵が寝てた。


‥なんで?!

一応、起こしてみようと声をかけたが駄目だった。

もう、いいや。


オレも眠いし、寒いし。

つーか、オレのベッドだし。

葵を壁際に押して、オレもベッドに潜り込んだ。



「蒼、苦しい。
離して!」

ん、もう朝?

寝た気がしねー。


なんか、あったかいし。

目を開けると、そこには‥。

顔を真っ赤にした葵が、オレの腕の中にいた。


え、なんで?

考えられることは、寒くて無意識に葵を抱きしめたのだろう。

「離してよ!
ほら、朝練行くんでしょ?」

相当、焦っている。

それが、面白くって。

オレのドSスイッチが入った。


ーニヤッ

「えー、やだ。
あったかいし。」

わざと、耳元で言ってやった。

「耳元で喋んないでよ。
くすぐったい。」

あー、面白い。

「なに?
感じちゃった?」

更に、耳元で言う。

でも、いじめ過ぎたようだ。


腹を殴られた。

地味にいてぇ。

「普通、女が殴るか?
あ、女じゃなかったわー。」

「うっさい。
黙れ、ハゲ。」

顔真っ赤だから、全然怖くねーし。

「アタシ、一回部屋戻るから。
準備しててね。」

逃げるように、部屋から出て行った。