1週間後
またあの改札を抜ける
ヒロくんが駆け寄ってきて手を握る
当たり前のように
「触れるのって、ヤバいな」
最近、ヒロくんは「ヤバイ」を連発する
なにがヤバイのかイマイチよくわからないけど…
前、来た時はここまでしか行けなかった
ヒロくんの家のインターホンの前
「どうぞ〜」
ドアを開けてくれて中に入る
ヒロくんの部屋に案内されて中に入った
ーガチャっ
ドアを閉めた途端、ヒロくんに後ろから抱きしめられた
「俺の愛情、全部受け止められんの?」
香水の匂いと耳元で囁かれる甘い声に
もうすでにあたしの頭はクラクラで
ドキドキしっぱなしだった
「…うん」
「止めてって言っても、止めてあげないから…」
「うん」
ヒロくんは抱きしめる力を強めた
「花ちゃんのこと、メチャクチャにしてあげるから…覚悟しとけよ?」
おまけ終わり

