ヒロくんはというと、大晴くん?とじゃれ合っていた
「ヒロのやつ、学校でヤバいんだよ?」
「や、やばいとは…?」
やっぱりまだ遊んでるとか…?
「もうノロけすぎてさっ
毎日花ちゃん、花ちゃんって…
ひどい時なんて『もはや監禁したい』とか真顔で言ってくるから、マジで怖い」
「あはは、…そうなんだ」
溺愛ぶりはやばいってよく聞くけど
そこまで思ってたんだ…
ちょっとびっくり
「そーゆうこと、教室で普通に言ってるから女子もドン引き。
だから、安心しなよ…ヒロは花ちゃんのこと裏切ったりしないから」
「あ、はい。ありがとうっ」
この人は人の心が読めるんだろうか…
腹黒そうだ、なんて勝手に考えちゃった
「鉄太、なに花ちゃんと話してんの」
あたしが見たことない、怒った顔のヒロくん
「あー、はいはい。もう帰るから…お邪魔しました〜」
「え!俺まだ花ちゃんと話してねぇし!」
鉄太くんは大晴くんの首根っこを掴んで出て行ってしまった
「大丈夫?」
ヒロくんは嫉妬とかで鉄太くんを怒ったわけじゃないんだ
あたしの男性恐怖症を心配してくれただけ
「うん。ヒロくんの話をしてくれたから大丈夫だったのかも」
「え、なに聞いた?」
「ふふっ、ナイショ〜」
ヒロくんはなんだか悔しそう

