あたしと3人の王子様*






ヒロくんはというと、大晴くん?とじゃれ合っていた




「ヒロのやつ、学校でヤバいんだよ?」

「や、やばいとは…?」




やっぱりまだ遊んでるとか…?




「もうノロけすぎてさっ

毎日花ちゃん、花ちゃんって…
ひどい時なんて『もはや監禁したい』とか真顔で言ってくるから、マジで怖い」

「あはは、…そうなんだ」




溺愛ぶりはやばいってよく聞くけど

そこまで思ってたんだ…

ちょっとびっくり




「そーゆうこと、教室で普通に言ってるから女子もドン引き。

だから、安心しなよ…ヒロは花ちゃんのこと裏切ったりしないから」

「あ、はい。ありがとうっ」




この人は人の心が読めるんだろうか…

腹黒そうだ、なんて勝手に考えちゃった




「鉄太、なに花ちゃんと話してんの」




あたしが見たことない、怒った顔のヒロくん




「あー、はいはい。もう帰るから…お邪魔しました〜」

「え!俺まだ花ちゃんと話してねぇし!」




鉄太くんは大晴くんの首根っこを掴んで出て行ってしまった









「大丈夫?」




ヒロくんは嫉妬とかで鉄太くんを怒ったわけじゃないんだ

あたしの男性恐怖症を心配してくれただけ




「うん。ヒロくんの話をしてくれたから大丈夫だったのかも」

「え、なに聞いた?」

「ふふっ、ナイショ〜」




ヒロくんはなんだか悔しそう