あたしと3人の王子様*






「なんで会わなかったわけ?」




ずっと変わらない態度で話す祥太




「なんでってそりゃーさ、会わせる顔がないからだろ。花ちゃんがあーなったのだって、元はと言えば俺のせい。

ひどく言えば、俺に出会わなければ一生あーなることもなかっただろ。

それに、花ちゃんには好きな奴がいるだろう。

俺なんて邪魔でしかない。

いいんだよ。この先ずっと会わないでデメリットなんてないし、忘れた方が花ちゃんのため」




こんなスラスラ言葉が出る自分に驚いた




これが俺の本心か…って




妥当な理由だよなって自己満足して

祥太の言葉を待っていたら

あいつは俺の想像をはるかに超えることを言ってきた









「お前、そんなにバカだったっけ?」




「…ほ?」




祥太がバカだなんて言うから

本当にバカみたいな声が出てしまった…




つーかなんだよ、バカって…