「花!」
少し焦りながら走ってきた祥太
「もー、遅いー」
「わりぃ」
祥太はたぶん、知ってる
あたしの気持ちを…
「俺……花のことが好きだよ」
帰り道、自転車を押しながらこっちを見る様子もなく表情を変える様子もなく、祥太は話し始めた
「母さんは俺を産んで死んで、父さんは俺のことを恨んでるって…幼いながら小さい時の俺は思ったんだよ」
ん?
なんでいきなりお母さんの話…?
「兄貴とは明らかに俺への接し方が違う父さんと、下手な作り笑顔しながら接してくる兄貴…家に俺の居場所なんてなかった。」
「……」
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