あたしと3人の王子様*






あの日っていうか、次の日か




廊下でキスして秘密の関係って言ったのは




キミの中の俺の存在を消して欲しくなかったから




俺がキミに構わないで他の女と仲良くしてるのを見て




嫉妬してほしいだなんて、ちっぽけなことを考えてたんだよ




こんなにも花ちゃんのこと好きになっちゃってたんだよな〜




「俺のバカヤロー」

「ヒロは昔からバカ野郎じゃん、今更気づいたわけ?」




隣のバカ野郎な弟に言われて、最大級にお疲れの俺もさすがにムカついた




「花ちゃん傷つけたお前には言われたくない」

「元はと言えば、ヒロが俺の彼女とるからだろ」




確かにそうだ、花ちゃんがあんな風になったのも結果的に俺のせいじゃん




本当に会わせる顔がないな




きっともう、俺なんかが触ったら恐怖のあまり失神でもしちゃうんじゃないか









キミの前から消えたのは、せめてもの償いだよ