あの日っていうか、次の日か
廊下でキスして秘密の関係って言ったのは
キミの中の俺の存在を消して欲しくなかったから
俺がキミに構わないで他の女と仲良くしてるのを見て
嫉妬してほしいだなんて、ちっぽけなことを考えてたんだよ
こんなにも花ちゃんのこと好きになっちゃってたんだよな〜
「俺のバカヤロー」
「ヒロは昔からバカ野郎じゃん、今更気づいたわけ?」
隣のバカ野郎な弟に言われて、最大級にお疲れの俺もさすがにムカついた
「花ちゃん傷つけたお前には言われたくない」
「元はと言えば、ヒロが俺の彼女とるからだろ」
確かにそうだ、花ちゃんがあんな風になったのも結果的に俺のせいじゃん
本当に会わせる顔がないな
きっともう、俺なんかが触ったら恐怖のあまり失神でもしちゃうんじゃないか
キミの前から消えたのは、せめてもの償いだよ

