あたしと3人の王子様*






花ちゃんに会って数日後のこと




「ヒロ〜」




廊下でいきなり話しかけられ振り向くと

そこにいたのは同中のアヤだった




「今日ヒロんち行ってもいいー?」




上目遣いで胸を押し当ててくるってことはそーゆう合図




「ムリ。俺もう遊ぶのやめたから、ごめん」




アヤは予想通り目をまん丸くしてた




「え、ヒロが?好きな人でもできちゃったの〜?」

「…そんなとこ」

「ヒロらしくなーい!ま、がんばりたまえ!」




俺らしくない、か…




「遊びたくなったらいつでも誘ってね〜♪」

「おけ」




俺としては、もう本当に遊ぶつもりはなかったんだけど




あの日から俺はキミと関わるのをやめた




この気持ちを早く消したかった




俺の中からキミの存在を消したかったんだよ