花ちゃんに会って数日後のこと
「ヒロ〜」
廊下でいきなり話しかけられ振り向くと
そこにいたのは同中のアヤだった
「今日ヒロんち行ってもいいー?」
上目遣いで胸を押し当ててくるってことはそーゆう合図
「ムリ。俺もう遊ぶのやめたから、ごめん」
アヤは予想通り目をまん丸くしてた
「え、ヒロが?好きな人でもできちゃったの〜?」
「…そんなとこ」
「ヒロらしくなーい!ま、がんばりたまえ!」
俺らしくない、か…
「遊びたくなったらいつでも誘ってね〜♪」
「おけ」
俺としては、もう本当に遊ぶつもりはなかったんだけど
あの日から俺はキミと関わるのをやめた
この気持ちを早く消したかった
俺の中からキミの存在を消したかったんだよ

